今回は失敗についてのお話をしたいと思います。
失敗とはどういう状態のことを言うのでしょうか?
広辞苑では「やってみたが、うまくいかないこと。しそこなうこと。やりそこない。しくじり。」とありますが、要するに思い通りの結果が手に入らないといったところでしょうか。
ですが、これは短期的な意味合いにおけることのみであって、人生における失敗の本質を突いているわけではありません。
人生における失敗の本質とは、失敗を恐れて動けないまま人生を終えることではないでしょうか。
そういう意味では多くの人が失敗と呼んでいるものこそが、後の成功を手に入れる上で必要なものを運んでくれると思います。
また、別の経験において意図せずにその失敗が肥やしとなってくれることもあるかと思います。
人は誰でも経験したことがないこを行おうとすると、ほとんどの場合において失敗します。
これは、小さな子供が親の真似をしてなんでも自分でやりたがりますが、まず上手くいかないのと同じです。
親もそれを分かっていいるので、あまりさせたがらなくなり、無理矢理やろうとする子供に対して時には叱りつけてしまいます。
それ自体は悪い事ではありませんが、そればかりを繰り返しているとどうなるでしょうか。
叱られることを恐れる子供は絶対に失敗しないで成功させようと頑張るようになるかというと、そうではありません。
新しいことに挑戦することそのものを止めるようになります。
そうやって育っていった子供達は、挑戦する生き方よりも失敗しないようにする生き方を自然と選ぶようになってしまいます。
その結果、失敗しないで成功する方法ばかりを探すようになるのです。
ところが、当たり前ですがそんな都合のよい方法はありません。
ゆえに多くの人達はどうすれば良いのか分からなくなり、迷ってしまうのです。
(実際にはこの迷うという作業も必要なプロセスなのですが)
これをFXに置き換えると、世の中には数多の手法が存在します。
中には検証の精度が悪くて手法として成立しないものや、実際に勝てる手法であってもそれが万人に通用し、誰でも稼げる手法とは限りません。
なぜかというと前述したように、最初から失敗しないで成功する方法はないからです。
むしろ、後の成功を手に入れるには、自身で試行錯誤を重ねた経験の中からでしか生まれてきません。ゆえに短期的な失敗が必要なのです。
これは独学を勧めているわけではなく、その過程において他人が創った手法を学ぶことも大切ですが、その手法を通してご自身で試行錯誤し、数多の失敗を経験しながら挑戦し続けることで失敗の対極にある成功を手にする唯一の手段だと言いたいわけです。
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